ランドセルの型で性能も違う!?キューブ型と学習院型

 
ランドセルには、キューブ型と学習院型があるって知っていますか?パッと見ただけでは気が付かない些細な違いですが、機能性にも若干違いが出てきます。
 

 

ママー。このランドセル、前見たやつと形が違うよー?

 

あら、ほんとだわ!

 
「別の型が良かったな…」と購入後に後悔しないよう、それぞれの違いを知っておきましょう。

 
 

ランドセルには学習院型とキューブ型がある!

 

ランドセルには「学習院型」と「キューブ型」という形があるんじゃよ。

 
学習院型は、学習院初等科で生まれたランドセルのこと。このランドセルが全国に広まり、ランドセルのスタンダードな形として、親しまれるようになりました。普段目にしているランドセルは学習院型が多いです。
 
一方キューブ型は近年になって生まれた、特殊な製法で作られる、新しいランドセルになります。

 

学習院型とキューブ型の見分け方は「ヘリ」

学習院型とキューブ型の違いは見た目でハッキリとわかります。わかりやすく、学習院型のセイバン「モデルロイヤル・レジオ ノーブル」とキューブ型の萬勇鞄「ファラーシャ」を比べてみました。
 

学習院型
(セイバン「モデルロイヤル・レジオ ノーブル」)
キューブ型
(萬勇鞄「ファラーシャ」)
ヘリがある
https://goo.gl/dfmjVT
ヘリがない
https://goo.gl/px6Dyz

 
黄色いマーカーに囲まれた場所が見分けるポイントです!違いが判るでしょうか?学習院型のランドセルはヘリが飛び出ておりカッチリした印象。キューブ型はヘリがなく、丸くてコロコロしたような見た目になっています。
 

 

うーん。僕は四角くてカッコイイのが好きだな!

 

違いはわかったけれど…
これって機能とか何か違いはあるのかしら?

 
 

学習院型とキューブ型は性能に違いがある!?メリット・デメリット

学習院型のメリット・デメリット

 

メリット
・ランドセルが頑丈になる
・スレたときにマチが傷つくのを防ぐ
デメリット
・大きいサイズは学校のロッカー入らないこともある
・キューブ型よりも内寸が狭い

 
学習院型はヘリがあることでスレに強くなり、耐久性に優れているというメリットがあります。ヘリはランドセル本体を守る働きがあるのです。
 
同じ大きさのキューブ型と比べ、内寸が狭くなるのが学習院型のデメリット。学習院型で大容量のランドセルだと学校で「ロッカーよりもサイズが大きくて、ランドセルが中に入らない」ということもあるようです。
 
大きなランドセルを購入予定の方は、事前に、通う学校のロッカーに入らないといった事態があるのかをリサーチしておくと安心です。

 

キューブ型のメリット・デメリット

 

メリット
・見た目は小さいけど中は大きい作りにできる
・小柄な子でも大容量のランドセルが使える
・ヘリが引っかかることがなく、ロッカーの出し入れが簡単
デメリット
・値段が高い
・強度が落ちる

 
ヘリ部分も内寸に含められるため、「学習院型と同じ大きさなのに容量が多い」「見た目はコンパクトなのに、A4フラットに対応」ということも可能です。
「大きな見た目のランドセルはイヤだけど、A4フラット対応にしてほしいし、容量も欲しい…」というワガママも叶えられるのがキューブ型になります。小柄な子どもにもピッタリです!
 
ただし、キューブ型にはヘリがなく、背中部分と横の部分が縫い付けられないため、特殊な製法が必要になります。その分、コストが高くなることがデメリットです。
また、ヘリはランドセルを補強する役割もあり、学習院型に比べると、強度が下がります。
 
ただし、6年間使っても壊れないようにきちんと考えられているため、強度に関してはあまり気にする必要はありません。
 

 

ヘリがある学習院型は頑丈だけど、たくさん入るランドセルを作ると見た目も大きくなってしまう。ヘリがないキューブ型は、見た目がコンパクトで中が広いランドセルが作れるけれど、値段が高くなって耐久性が落ちる。こういうことね!

 

違いはあるが、「片方がより優れている」ということはないぞ。学習院型とキューブ型で迷ったら、メリット・デメリットを見て好みのランドセルを選んでくれ。