就学前に打ちたい予防接種とは!?接種の受け方や注意点4つ

2018/09/18│入学準備

 

 

お子さまが受けるべき予防接種を把握していますか? 予防接種の種類は多岐にわたり、また接種回数も種類によって異なるため、把握するのに手間取るママさんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、就学前(小学校入学前)に打っておくべきワクチンの種類やその受け方、注意点を解説していきます。

 

目次

就学前に済ませておくべき予防接種まとめ
 入園までに済ませておきたいワクチン
 小学校就学までに済ませたいワクチン
予防接種スケジュールを組もう! おすすめの組み方をご紹介
 1. 自治体からのお知らせを参考にする
 2. 集団接種を軸に考える
 3. かかった時に重い病気を優先的に!
絶対に知っておきたい! 予防接種の受け方
 1. 接種スケジュールで受けるべき予防接種を確認
 2. かかりつけの医院もしくは自治体の集団接種会に申し込み
予備接種を受ける際の注意点5つ
 1. 規定の回数をチェック
 2. 副反応に気を付ける
 3. 接種前調査票は必ず記載する
 4. 任意予防接種も受けるのがおすすめ!
 5. 医師と定期的に確認し合おう
小学校入学前の予防接種スケジュールは随時確認をしよう!

 

就学前に済ませておくべき予防接種まとめ

 
お子さまの予防接種を考える際、多くのママさんが頭を抱えるのがスケジュールの立て方です。自治体からお知らせが来るものの、ある程度のスケジュールは把握しておく必要があります。その理由は、予防接種は種類によって回数やスケジュールが異なってくるから。ここでは、就学前に済ませておきたい予防接種の種類やスケジュールなどをご紹介します。

 

入園までに済ませておきたいワクチン

 

ワクチンの種類 接種時期 回数・スケジュール
インフルエンザ菌b型(Hib) 0~1歳 2、3、4ヶ月に各1回
12~18ヶ月に1回
小児肺炎球菌 0~1歳 2、3、4ヶ月に各1回
12~15ヶ月に1回
B型肝炎(ユニバーサル) 0歳 2,3ヶ月に各1回
7~8ヶ月に1回
B型肝炎(母子感染予防) 0歳 0,1,6ヶ月に各1回
ロタウイルス(1価ワクチン) 0歳 2,3ヶ月に各1回
ロタウイルス(5価ワクチン) 0歳 2,3、4ヶ月に各1回
4種混合 0~1歳 3、4ヶ月に各1回
5~11ヶ月に1回
12~18ヶ月に1回
BCG 0歳 5~7ヶ月に1回
MR(麻しん風しん混合) 1歳 12~23か月に1回
水ぼうそう 0~2歳 11~12ヶ月に1回
15~24ヶ月に1回
おたふくかぜ(任意) 0~1歳 11~16か月に1回
日本脳炎 0歳 6ヶ月に1回
インフルエンザ 0歳 生後6ヶ月から毎年10~11月

 
3歳の年少さんとして保育園や幼稚園に入園するまでの予防接種スケジュールです。ほとんどのワクチンが複数回摂取しなければならず、どのタイミングで受けるべきかを事前に把握しておく必要があります。そして、入園までに済ませておきたいワクチンのほとんどが0~1歳までに打つのが基本となっています。

 

小学校就学までに済ませたいワクチン

 

ワクチンの種類 接種時期 回数・スケジュール
三種混合 4~7歳 4~7歳に1回
MR(麻しん風しん混合) 5~7歳 5~7歳に1回
日本脳炎 3~4歳 3歳に1回
4歳に1回
インフルエンザ 毎年 毎年10~11月

 
小学校入学前までに済ませておきたいワクチンもいくつかあります。特に忘れてはいけないのが5~7歳に受ける「MR(麻しん風しん混合)」です。これは、定期接種が年長さん限定になります。もちろん時期を過ぎても摂取することはできますが、MRワクチンは高価ですので、事前にチェックしておいた方が良いでしょう。

 

予防接種スケジュールを組もう! おすすめの組み方をご紹介

 
お子さまが打つ多くの予防接種。何を優先して受けるべきなのか悩んでしまいますよね。そこで、参考にしておきたいおすすめの予防接種スケジュールの組み方をご紹介します。

 

1. 自治体からのお知らせを参考にする

「推奨摂取」と呼ばれるワクチンであれば、決められた接種の時期が近づいてくると、自治体からお知らせが届きます。ほとんどの場合、決められた期間内であれば無料で受けられます。いちばん早いもので、生後3ヶ月から摂取することができます。

 

2. 集団接種を軸に考える

予防接種には、「個別接種」と「集団接種」の2種類に分けられます。個別接種とは小児科に予約して受けるもので、集団接種とは決められた日時や会場で行うものです。集団接種は決められた日時に行けないと時期を逃してしまうかもしれませんので、注意してください。

 

3. かかった時に重い病気を優先的に!

かかった時の病気の重さを考慮して、予防接種の優先順位を決める方法も考えられます。1歳前であれば、四種混合、BCG、ポリオの順に。また、麻疹は命にかかわる可能性が高くなるため、1歳になったら受けておきたいものです。

 

絶対に知っておきたい! 予防接種の受け方

 

 
予防接種を受ける際に確認しておくべきことは以下の通り。
 

1. 接種スケジュールで受けるべき予防接種を確認
2. かかりつけの医院もしくは自治体の集団接種会に申し込み

 
それぞれ、どういったことに注意すべきかをご紹介します。

 

1. 接種スケジュールで受けるべき予防接種を確認

予防接種には、ある程度の期限が設けられています。各自治体では、対象となるお子さんに予防接種のスケジュールに合わせて予診票を郵送します。期限を過ぎたら、無料で摂取できないなどのデメリットがありますので、十分に注意してください。

 

2. かかりつけの医院もしくは自治体の集団接種会に申し込み

前述した通り、予防接種には「個人接種」と「集団接種」の2種類に分けられます。個人接種に関しては、できるだけかかりつけの医院で受けるようにしてください。また、自治体から送られてくる案内の期間内であれば無料で接種が受けられます。

 

予備接種を受ける際の注意点5つ

 
予防接種はお子さまの健康状態を守るために必要不可欠です。しかし、受け方を誤ることで逆に健康状態を害してしまう可能性も考えられます。接種を受ける際の注意点をまとめてみました。
 

1. 規定の回数をチェック
2. 副反応に気を付ける
3. 接種前調査票は必ず記載する
4. 任意予防接種も受けるのがおすすめ!
5. 医師と定期的に確認し合おう

 

1. 規定の回数をチェック

予防接種はその効果など、あらゆる面を考慮して、接種推奨時期や回数が定められています。つまりこれらを無視してしまうと、予防接種の効果が半減してしまうだけでなく、抗体を作れないことで、お子さまの身体にウイルスが感染してしまう可能性が高まります。

 

2. 副反応に気を付ける

接種するワクチンによっては、発熱や発疹、接種部位の腫れなどの副反応が見られることがあります。ほとんどは心配のないものですが、なかなか反応が消えないといった場合は、医師の診察を受けるようにしてください。

 

3. 接種前調査票は必ず記載する

接種前には、調査票を記載することになります。これには、アレルギーの既往、前回接種の反応、基礎疾患の有無などの項目があります。医師は接種前調査票の情報からも判断するため、安全な状態で予防接種を受けるためにも、必ず記載してください。

 

4. 任意予防接種も受けるのがおすすめ!

予防接種は「定期接種」と「任意接種」の2種類に分けられます。保護者の中には「任意接種だけで大丈夫」と考える人もいますが、お子さまは免疫力が弱く一度病気を患うと重篤な症状が出てしまうことがあります。どちらも接種しておくことが好ましいです。

 

5. 医師と定期的に確認し合おう

家事、育児、仕事などで、予防接種のことを忘れていた!という人もいるのではないでしょうか。そういった状況に陥らないためにも、医師と定期的に確認し合ってください。また、体調を崩し接種が遅れてしまう場合などは必ず医師に相談することも忘れずに。

 

小学校入学前の予防接種スケジュールは随時確認をしよう!

 
お子さんの健康を守るためにも、それぞれのワクチンを接種することは大切です。病気が発症してからでは遅いですので、重篤な合併症や後遺症が残る前に確実に予防接種は受けておきましょう。スケジュールが分からくなったら、母子手帳などで確認することをおすすめします。