「小1の壁」は乗り越えられる! 陥りがちな状況とその対策4つ

2018/09/28│入学準備

 

「小1の壁」という言葉は、 近年話題となっている、小学1年生のお子さまの子育てにおける問題点の俗称です。「小1の壁」とは具体的にどのような状況を指すのか解説していきます。また、小学校入学前に知っておきたい、「小1の壁」の対策法もご紹介します。

 

目次

よく耳にするようになった「小1の壁」とは?
「小1の壁」あるある…陥りがちな状況って?
 学童保育の時間は保育園より短い
 長期休みの預け先に困る
 親の参加が必要な機会が増える
 お子さま同士のコミュニケーションが複雑化する
「小1の壁」は4つの対策で乗り越えられる
 フレックス勤務や在宅勤務を利用する
 お子さまと事前に話し合って、ルールを決める
 お子さまをフォローしすぎない
 適度な親子のコミュニケーションは大切
実際に乗り越えた人のエピソードをご紹介!
 残業なし!転勤なしの仕事に転職
 職場と学童保育の近くに引越し
 積極的に連絡ノートを活用
小1の壁には意外な落とし穴がたくさん! しっかり対策して乗り越えよう

 

よく耳にするようになった「小1の壁」とは?

 
「小1の壁」とは、主に共働きなどの家庭において、お子さまが小学校へ入学した歳に直面する社会的な問題のことです。保育園や幼稚園とは環境が一変し、仕事の継続が難しいと感じるおうちの方が多いのです。
 
近年、「ワーママ」と呼ばれる働くママさんも増加傾向にあります。子育て支援制度も企業に普及してきてはいますが、全ての企業で適用されているわけではなく、実態は厳しいものです。

 

「小1の壁」あるある…陥りがちな状況って?

 
小学校に入学することで、環境が変わるというのは、誰もが知っているのではないでしょうか。それでも、「小1の壁」が前に立ちはだかってしまうのはなぜなのか。そこには、お子さまが小学校に入学してみないと分からない落とし穴が待ち伏せているようです。

 

学童保育の時間は保育園より短い

これまでの保育園に代わって、お子さまたちが放課後を過ごす場所が「学童保育」です。ほとんどの保育園であれば、だいたい19時ごろまで預かってくれていました。しかし、学童保育の場合、基本的に17~18時には閉まります。これでは、お迎えの時間が間に合わないという問題が発生してしまいますよね。

 

長期休みの預け先に困る

夏休みや春休みなど、平日でも学校が休みになる長期休みが出てきます。これはお子さまだけの習慣であることは周知のとおり。学童保育を利用することはできるものの、お子さまは孤独感を感じてしまうかもしれません。また、給食がないため、毎日お弁当を作ることになるのも手間が増えてしまうのではないでしょうか。

 

親の参加が必要な機会が増える

保育園の頃と言えば、親が参加するのはお遊戯会や運動会といったイベントだけです。しかし、小学校では、保護者会や授業参観、家庭訪問などの行事が増えてきます。その度に仕事を休まなくてはならないことになり、少なからず影響を与えることになるのは言うまでもありません。

 

お子さま同士のコミュニケーションが複雑化する

小学校に入学すると、少しずつ大人への階段を登り始めます。登下校はお子さま同士だけ、放課後の遊びも約束をして集まるようになります。そういった中で、お子さま同士のコミュニケーションも複雑化していきます。些細なことでケンカしたり、学校や学童でトラブルが発生したりすることも考えていかなくてはいけません。

 

「小1の壁」は4つの対策で乗り越えられる

 

 
小学校に入学したら「当たり前」に思っていたことさえも、実は乗り越えなければいけない壁だったりします。とは言っても、精神論や根性論でどうにかなるのでもありませんよね。あらゆる問題と上手に向き合っていくためにも、4つの対策をご紹介します。

 

フレックス勤務や在宅勤務を利用する

お子さまが放課後にどう過ごせばいいのか分からない。仕事と育児の両立はどうしても難しいですよね。そんな時は、自分の環境を変えてみてはいかがでしょうか。勤めている会社にフレックス制度があれば活用し、それが難しいのであれば在宅勤務に切り替えてみてください。

 

お子さまと事前に話し合って、ルールを決める

近年、小学生を狙った犯罪は後を絶ちません。知らない人についていくことで、お子さまが危険な目に遭うことも十分に考えられます。このような事件に巻き込まれないためにも、ある程度のルールを決めておきましょう。お子さまが理解できるまで、しっかりと話し合うことが大切です。

 

お子さまをフォローしすぎない

たとえば、毎日、忘れ物をしていないかチェックしている家庭も多いのではないでしょうか。しかし、親が介入しすぎてしまうことで、お子さまの自立心が弱くなってしまうかもしれません。全てをやってあげるのではなく、お子さまを信じて自立を促すことも大切です。

 

適度な親子のコミュニケーションは大切

小学生になって、急に親子の会話が減ってしまうという家庭も少なくありません。しかし、お子さまが何を考え、どういったことに興味を持っているのかを知るのも親の義務。学校や学童保育でトラブルが起きてからでは遅いです。その日の出来事を親子で話し合ってみましょう。

 

実際に乗り越えた人のエピソードをご紹介!

 
「小1の壁」の対策方法は理解できたけど、これらを実践できる自信がないという人も多いのではないでしょうか。しかし、実際にさまざまな対策を講じることによって乗り越えたという人も少なくありません。ここでは、「小1の壁」を見事に乗り越えた人のエピソードをいくつかご紹介します。

 

残業なし!転勤なしの仕事に転職

それまで勤めてきた会社はそれなりにやりがいを感じていました。でも、子どもが小学生になると片親である私たちの家庭には不利な状況になるのは目言うまでもありません。学童保育でも、預かってくれるのは最大18時頃までです。それならと、残業なし、転勤なしの仕事に転職を決意しました。

埼玉県在住のママさん

 
最低限の収入を得るためにも、仕事を必死になってがんばらなくてはいけません。とは言っても、お子さんがいる家庭では彼らの成長をもっと間近で見届けたいもの。お子さまに必要以上のストレスを与えないためにも、環境を変えるのは大事なのかもしれませんね。

 

職場と学童保育の近くに引越し

子どもを学童保育に預けていても、迎えに行くことを考えると、少しでも早めに仕事を切り上げなければいけません。これでは、職場に迷惑を掛けてしまう。そう感じた私は、職場と学童保育の近くへの引越しを決意。子どもが通う小学校からは遠くなりましたが、生活スタイルが随分楽になりました。

千葉県在住のママさん

 
お子さまのことを優先しすぎて、職場や周りに迷惑を掛けたくはないですよね。職場と学童保育の近くに引っ越すことで小学校からは遠くなってしまうものの、事前にお子さまとしっかり話し合いを行っていれば、解決できる問題なのかもしれませんね。

 

積極的に連絡ノートを活用

仕事と家事、育児を全てこなしていると、どうしても子どもとの会話が必要最低限になってしまうことがあります。これでは、子どもが学校でどのように過ごしているのか分かりません。そこで積極的に活用しているのが連絡ノートです。先生に質問することで、子どもの様子を知ることができます。

兵庫県在住のママさん

 
ただでさえ、毎日仕事と家事、育児で大変なのに、学校のことまで把握し切れないと感じている人も多いのではないでしょうか。お子さまの様子を知ることができる連絡帳は、家庭と学校を結ぶ大切なツールです。面倒だと思わずに、しっかりと活用してみてくださいね。

 

小1の壁には意外な落とし穴がたくさん!しっかり対策して乗り越えよう

 
ほとんどの問題は、小学校に入学してみないと実感できないことばかりです。保育園までは何もなかったから…と高を括っていたら、痛い目に遭うかもしれません。各ご家庭の状況によってぶつかる問題は異なるかと思いますが、お子さまを含めてよく話し合い、対策を講じてみてくださいね。